前回
9番ホールで、スライスとフックの治し方を理論的に説明致しましたが、今回は
実戦での治し方をお話致します。
まずスライスの治し方 !?
スライスの治し方は、スィングの軌道をインサイドアウトにして、クラブフェイスを開かずに閉じれば治るはずでした…
( 9番ホール参照 )
ここで一つ注意して頂きたい事があります。
それは、アウトサイドインに振るとドライバーではスライスしますが、
ショートアイアンでは左へ大きく引っかける場合があるということです。
同じように打っても、使うクラブによって飛んで行く方向や結果が、まったく違ってしまう事がよくあります。
これは、クラブによってロフトやライ角、シャフトの長さなど、それぞれ構造が違うため、
( 7番ホール参照 ) インパクトの際にフェイスの向きが同じにはなりにくく、
ロフトが少なく長いクラブでは、フェイスが開きやすくなります。
また、反対にロフトが多く短いクラブでは、フェイスが閉じられるため、引っかけボールになり易くなるからなのです。
よく、プロのレッスンや色々なレッスン書では…
" 9番アイアンも3番アイアンも同じクラブだと思い、同じ様に振りなさい!"
と教えていますが、ある意味ではこんなに無責任なレッスンはないと思いませんか?
ボールの位置もクラブの構造もそれぞれ違うわけですから、同じように振ってしまってもすべてが
上手く打てる訳がないのです。
彼らのようなプロは、皆さんのような一般的なアマチュアとは練習量と経験が桁はずれに違います。
彼らはどんなクラブでも同じスイングで、同じ様に打っていると自分自身は思っていますが、
実際にはそれぞれ工夫して打ち分けているのが事実です。
(体が勝手に調整してくれているようなものです。)
ゴルフの世界はもちろん、他の世界でも天才が感じることと、凡人の思いとではかなりの隔たりがあるようです。
話が少し横道にそれてしまいましたが、スライスが出てしまう アウトサイドインの軌道を治すには、体重の移動と腰や肩の回転が
絶対に必要です。
もし、スライスでお悩みになったら、テイクバックでおもいっきり右足へ体重を乗せてみて下さい。
この時、ボールが見えなくなるほどスェーしても構いません。
そして、インパクトからフォロースルーにかけて、左足に体重を移して下さい。
次に腰を出来るだけ回しましょう。
腰が開くとスライスが出るとよく言われますが、腰を開かない様に止めてしまうと
手の行き場所がないため、左肘が引けたり右腕が伸びなくなってしまいます。
ですから、腰を回して腰を開きましょう。
ここまではある程度ご理解していただけた事と思いますが、次に説明する事が一番大事なことですから、
よく読んで理解するようにして下さい。
前回と今回では、スライスでもフックでも、
インパクトの時にクラブフェイスの向きが開いているのか閉じているのかが、
大変重要なファクターである事を説明致しました。
スライスさせないためには、クラブフェイスを閉じる必要があります。
そのためには、手首を意識して返そうとするハズです。
これはまったく理にかなった当たり前の考え方ですが、残念なことに、生まれつきゴルフのセンスが優れているような、
ごく一部の運が良い人を別にすると、スライスが治るどころか、ますます酷くなってしまいます。
ではどうしたら良いのでしょう?
そうです、インパクトの時に手首を返そうとせず、反対に手首を固定させてやれば、
結果的にフェイスが返って閉じてくれるのです。
フックが酷い人( 俗にいうチーピンの方 )は、手首をいっぱい使って打ちましょう。
手首を返さないようにしてフックを防ごうとすると、ますますフックが酷くなってしまいます。
以上の話は、ゴルファー全員に当てはまる部分ではないかもしれませんが、コースや練習場で突然フックやスライスが出だしたら、
ぜひ試してみてください!
以上、お解かり頂けましたでしょうか?
次回11番ホールは...
ゴルフよもやま話 パート2をお送りいたしますのでどうぞご期待下さい!