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実戦ですぐ役に立つ!
ミスショットの治し方、応急処置編.2


スライスとフックの治し方 (前編)
著 者:ゴルフ工房JIM ティーチングプロ・三野賢二

前回はシャンクの話を致しましたが、いかがだったでしょうか?
あんな嫌な言葉は、すっかりお忘れになった方がよろしいですよね。

ゴルフの球筋には上下の高い球、低い球と左右のスライスとフックがあります。
プロを含めて、ローハンディ(ハンディの低い)のアマチュアでも、ときにはスライスやフックに悩む事がありますが、ゴルファーのほとんどの方達は、 このどちらかの悩みをいつでも持っていると思います。

アメリカには色々なプロがいますが、テレビでもよく紹介されるドラコン王=スージャックさんみたいに、飛ばす事だけを見せるプロや、 色々な球筋を自由自在に打ち分けるゴルフショットの曲芸プロがいます。
彼等のショーを見たら、それはもうビックリするほど見事なものです。
高い球、低い球、スライス、フック、池の水を使った水切りショットでグリーンのピンそばに乗せる超ウルトラ級の技が、次から次へと出てきます。  そして最後に観客から寄せられる色々なリクエストに答えて万来の拍手喝采を受けますが、一つだけ困ってしまうリクエストがあるそうです。

それは真っ直ぐ打つ事!!
みなんさん、ご理解頂けましたか?
それほど真っ直ぐに打つということは難しいことなのです。

ということで今回は、ショットの大敵=スライスフックについて、下図を見ながら考えてみたいと思います。

good
図1...
理想的なスイングの軌道です。
目標に対してスクェアに構え、テイクバックを目標のラインからインサイドに上げて、インサイドからダウンスイングをして、スクェアな形でインパクトします。
そしてインサイドにフォロースルーをとります。
このインパクト時にクラブフェイスが目標に対してスクェアになっていれば、ボールは真っ直ぐ飛んでいきます。

outside
図2...
目標に対してアウトサイドからインサイドにクラブを振った軌道です。
この時クラブフェイスが閉じて(左を向いて)いれば左へ真っ直ぐ飛んで行く=引っかけボールになってしまい、フェイスが開いていると(右を向くと)、 いったん左へ出てから右に曲がって行くスライスボールになります。

inside
図3...
目標に対してインサイドからアウトサイドにクラブを振った軌道です。
この時クラブフェイスが開いて(右を向いて)いれば右へ真っ直ぐ飛んで行く=押し出しボールになってしまい、フェイスが閉じて(左を向いて)いると、 いったん右へ出てから左に曲がって行くフックボールになります。

以上の様に、球筋は目標に対するクラブフェイスの向きとスイングの軌道によって決まってきます。
スライスの治し方はスイングの軌道をインサイドアウトにして、クラブフェイスを開かずに閉じてやれば良く、 また、フックの治し方はアウトサイドインに振ってクラブフェイスを閉じなければ良いのです。

ここまでは色々なレッスン書籍に書かれていたり、プロのレッスンでもよく指摘される事ですが、初心者にはそう簡単には治せません。

シングルクラスの上級者になれば、テイクバックの軌道を少しインサイドに変えるだけでスライスはしなくなります。 しかしクラブフェイスの向きをコントロールする事が簡単には出来ない人達にとっては、スイングの軌道だけを変えても結果は期待されるようにはならず、 むしろもっとひどくなってしまう事だってよくあります。

今回はスライスとフックの原因と治し方を理論的に説明致しましたが次回はそれを実戦で治す方法をお話いたします。
ただし、多分ほとんどの方は今まであまり聞いた事が無い様な考え方だと思いますのでご期待下さい!!

ということで、次回10番ホールは...
スライスとフックの治し方実技編をお話しいたしますのでどうぞご期待下さい!



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