ミネソタ州 ミネアポリス レイク・ミラックス
ロケ中に釣れない君がヒットさせたパイク。
2日間にわたり「釣りロマンを求めて」のロケを行い、得られた情報はあるがそれが通用するかどうかは分からない。
しかしここのバスの習性やストラクチャーを実際に自分たちの目で確認できたことは大きな材料となる。
ビデオのロケは前日とは違った天候により、いざ蓋をあけて見れば・・・という事になっていたのだが、
さすがは村田基である。前日のデータをもとに風の向きや気圧の関係など、ありとあらゆるヒントを確実
に整理すると同時に、自ら釣りをやってきたが為に蓄積された長年の感を頼りに着々とポイントを絞り始めた。
桟橋の奥の奥をスキッピングで攻め、ロックポイントでは風が当たっている面を少し遠くから攻める。
ひとつひとつの動作にも決して無駄はなく、ポイントや状況によってテクノジャーク・テクノペンシル・
バズベイト・スピナーベイト・バイブレーション・ラバージグ・ジグヘッドリグのスレンダーシャッド
などと、臨機応変に代えて行く。
一方釣れない君はその様子を見ながら自分なりに解釈をして攻めているようだが、申し訳ないがキャリ
アが違いすぎる。しかし、ここで釣れない君の為に言っておくが、「まちがいだらけのバッシング」
Vol.1の撮影から比べると明らかに上達していた。キャスティングからジャーキング・若しくはワームの
誘いからフッキング、ランディングまで・・・見違える程である。
事実、ロケ当日はミラックス湖において、地元のトーナメントが開催され、約4,000人が参加したが、
ウェイインの際にバスを持ち込んだ選手は皆無に等しかった。ロケ中にもいくつかのポイントで参加者
とバッティングしたが、皆口を揃えて「全く釣れない!」と悩んでいたのである。 その様な状況の中、
村田基は5ポンドオーバーのスモールマウスバス4匹をはじめ、巨大なラージマウスバスを含めて沢山
のバスを釣り、挙げ句の果てにはレッドアイロックバスのレイク・レコードまでも釣ってしまったのだった。
一方の釣れない君は、45cmアップのスモールマウスを筆頭にレッドアイロックバス・パイクといった魚をゲットしていた。
そして、初日のロケ終了後に地元の有名なガイド達と夕食をとっていた時に、ガイド達から出た言葉は、
「オレもオマエ達みたいにキャスティングが上手ければナー!今までは桟橋なんかでも入り口付近を攻めたり、
中に入れるのもスピニングを使ったスキッピングならやっていたけど、オマエ達はベイトで、しかもジグヘッド
のグラブをスキッピングで入れるんだろ!デカイバスを常に意識した釣りを心がけているというのがよく分かったヨ!」
と言いながら、他の釣り仲間を呼び、「コイツらスゴイぞー!」とまるで自分のことのように自慢している姿が印象に残る一日であった。 |