第三話:Moonriderさんの場合。
どうも、はじめまして。僕は、”ミラクル・ジム”村田基さんにあこがれて、バス釣りにどっぷりとハマって3ヶ月になる、静岡のmoonriderと申します。
今回は、僕が通いつめている富士五湖きってのマイナーレイク、精進湖で体験した、なんとも奇妙な出来事について、ご報告いたします。もし、村田さんを始め、皆さんの中でこんな体験をしたことのある方、是非教えてください。
すっかり秋らしくなった10月の12日、僕と後輩は休暇を取り、精進湖へと12回目の(バス釣り始めて3ヶ月で12回は多すぎますか?)釣行に出かけました。この日の精進湖は、折からの気温低下に伴うターンオーバーも一段落して、富士五湖特有の澄みきった水が戻ってきたレイクには、所々でベイトを追ってボイルするバスの姿も見られ、後輩も僕も気合十分でした。 僕が村田さんとバス釣りにはまったきっかけを作った後輩は、この日も絶好調で、「フィッ〜シュ!」という掛け声とともに、村田さんの真似をしてバスとファイトをしていました。でも、ロッドは動かさないまま腰だけをカクカクと動かす姿に釘付けになり、あまりの動きの凄さにバスよりもそちらを見てしまう程でした。うーん、あれですよ。「体の一部がHOT!HOT!」ってやつ。でも、本人はすっかり村田さんになりきってます。手がつけられません。 ちなみに、オカッパリにこだわりつづけている僕は、この日もボート発着用の桟橋で、シャローに上がってきたバスのスクール相手に奮闘していました。とりあえずそこそこのバスも釣れ、朝5時からロッドを振りつづけていた僕は、少し疲れてしまったので、桟橋に座り込んで、スプリットショットにストレートのワームをセットしたやつを投げていました。しかし、当たりも消えてバスのスクールも見えなくなったので、とりあえず場所を移動しようと、リールを早めに巻いて、リグを回収しようとしていました。 早起きだった為、半ばボーッとしながらリールを巻いていると、まずシンカーが水から上がってきました。そして、ワームが水面から出てきた直後です。僕は信じられない光景に出くわしました。 水面から10センチほど宙に上がったワームをめがけて、バスが飛び掛ってきたのです!この時、ワームと僕の距離はほんの数十センチ。(桟橋の際に座ってましたからね)すっかりワームを回収する姿勢で手を伸ばしかけていた僕は、あまりに衝撃的な光景に、声も出ませんでした。その刹那、ワームをくわえて桟橋ギリギリで反転したバスは、猛烈なファイトを始めたのです。 もう、訳がわからないままバスを取り込んで見ると、精進湖ではまずまずの34cm。でも、バスが釣れて嬉しい、という以前に、バスの怖いくらいに貪欲な食性を目の前で見せつけられた事が、ラッキーだったと言うか、ショックだったと言うか、なんとも複雑な気分でした。でも、考えてみれば、何の作為も無い状態で、バスのトップウォーターゲームの一部始終を、わずか数十センチの至近距離から見られたのは、やっぱりラッキーだったのかもしれません。 それにしても、あの迫力。昔見た、映画の「ピラニア」を思い出しましたよ。もし、ワームに意思があって、恐怖を感じる事があるのなら、きっとバスのバイトの瞬間って、あんな恐怖を感じるのかなぁ、などと、ちょっと不思議な気分になった1日でした。こんなことって、やっぱりバス釣り歴の長い村田さんや皆さんは日常的に体験しているんですか?是非教えていただきたいです。 バス歴3ヶ月にしてこのサイズ。 しかも精進湖のオカッパリで! |