さて、今回が最終ホールです。
「もうハーフ廻ろうか?」なんて考えてもおりましたが、以前お話したとおり、「腹八分目」が適しているかと思い、この場は上がることにしました。
長らくこのコラムを読んでくださいました読者の方、そして質問をくださいました方、誠にありがとうございました。
これからもゴルフ工房JIMを末永くご愛用くださいませ。 そしてまたどこかでお会いできる日を楽しみにしております。
前回は同じ事を同じ様に繰り返し行うことが、いかに難しいかと言う話でした。
そして今回は、コースへ出た時によくある話をいくつか考えてみましょう。
目の前に池があると、必ずと言って良いほど池に落としてしまう人がいます。
このような方は、初心者の女性に多く見受けられますが、池越えのショットの前に、ボールを古い物(拾ったボールなど(^^; )へ変えてから打ったりします。
もちろん、技術的に池を越えられる力はあるのですが、池が目の前に見えると失敗する確率がグゥーンと上がってしまいます。
このことは、結婚式や大勢の人の前でスピーチすると、あがってしまって上手く話せなくなってしまう状況と同じです。
人前で話すことに慣れている人は上手に話せますが、普通の人(ゴルフの初心者)はそうはいきません。
これは、自分の実力以上に上手くやりたいという気持ちが、強くなると起こる現象で、殆どの人の場合は、いたしかたの無いことです。
ゴルフの場合は、"池に入ってもいいや"と思ってショットするくらいが、かえって思い切り振れて成功する確率は増します。
他方、スピーチをする時には、目の前にいる人達を"かぼちゃかジャガイモ"だと思えば気が楽になると言う人もいますが、目の前の池を見ないで打てば良いという発想と同じで、相当図々しくないとそうはいきません。
次によく出る話に、16番ホール(7番ホール)までは最高の調子だったのに、17番と18番ホールでボギーやダブルボギーを打ってしまい、結局いつもと同じようなスコアになってしまったという話があります。
ここでは18ホールを9ホールに区切って考えてみましょう。
ハーフラウンドを回るには、2時間くらいの時間が掛かりますが、9ホール全てを真剣にプレイしたら、それこそヘトヘトになってしまいます。
ゴルフは一打一打に集中して、そのショットごとにベストを尽くしてゆくスポーツですが、集中力は2時間もの長い時間は持続しきれません。
そこで9ホールの中で最低3回だけ、意図的に気合いを入れる必要があります。
もちろん、最初はスタートホールです。
これは食事を済ませた午後からのラウンドには特に必要なことです。
次に、スタートしてから1時間くらいすると集中力が途切れてきますから、5番ホールに来たら意識的に気合いを入れ直してください。
さてさて最後に、ラスト2ホールはこれで終わりと思ってしまったら、ロクな結果になりません。
それこそ、"まだまだ、これから始まる"くらいの気持ちでプレイしてみてください。
是非これを実戦で試してみてください。
きっと満足のいくスコアが出ると思いますよ。
ただし、いつもより多少はくたびれるかもしれませんが…
それではまたいつの日か!