「飛距離、飛距離...」と悩む前に、飛距離を左右する要因を考えてみましょう。
飛距離はインパクト時におけるボ−ルの初速によって決定されます。勿論、他の要素(バックスピンの量や飛び出し角度等)も多分に影響しますが、
今回はロフトによってボールの初速が決まってくるという話をします。
初速とは、ボールがクラブヘッドに当たって飛び出していく時の速度の事を言います。物体が質量の大きな相手にぶつかり、
その反発によって跳ね返って行く時の速度は、入射角と出射角によって変わってきます。例えば、ロフト0度のクラブの場合、
ボールがクラブヘッドの面に対して直角に当たり、直角に飛び出したとすると、その時のヘッドスピードの2倍の速度でボールは飛んで行きます。
通常、ドライバー(ロフト10度位)でヘッドスピードの1.5倍位になり、9番アイアン(ロフト45度位)では1.0倍位です。
ヘッドスピードが同じ場合では、ロフトの少ないクラブの方がボールの初速は上がり飛距離が出るということになります。これらのことから、
5番アイアンの方がロフト角が少なく、また、シャフトも長い分、9番アイアンよりヘッドスピードも上がり飛距離が出るわけです。
参考データですが9番アイアンで120ヤード飛べば、ドライバーでは2倍の240ヤード飛ぶ事になります。皆さんは如何ですか?
次回2番ホールは、グリップの話をいたします。お楽しみに!