◆ スロットカー熱が冷めない
気が付いたらスロットカーが4台になっていました(笑
ちょっと前にスケーレックストリック社というメーカーのF430を購入しました。
スケーレックストリック社はイギリスで50年くらいの歴史を持つスロットカーの老舗で、シリコンタイヤに変えただけでコーナーのグリップも良くなり(ノーマルではヘタでコケる)、とても良い感じに走りま
す。
っが!
色々とスロットカーについて調べているウチに、既製品ではなく細かいパーツを組み合わせて自作できることを知ってしまったのです。
シャーシやモーター、ベアリングにアルミホイルを組み合わせてセッティングするバン・プロジェクト社製「PLAFIT」に手を出さないワケにはいきません。
ちょっと前になるのですが、そんなワケでネットにてポチっと購入ボタンを押してしまいましたよぅ…
(おいおいっ;また始まったゾ)
ポチッとしたのが、上の写真のブツです。
別に「F430好き」というワケではありません。
「既製品のF430」と「PLAFIT+F430」の比較がしたかったので、PLAFITのほうもF430を選んでみました。
ここでPLAFITについて簡単に紹介しておきたいと思います。
PLAFITは、世界のスロットカー愛好家の間では有名で、日本のバン・プロジェクトという会社が作っています。
既製品のスロットカーも良く走るのですが、やはりマニア心をくすぐられてしまうと、どうに
も我慢ができない性格のボクとしては、購入しないでいられません。
しかし、ネット上で様々なパーツを見てみたものの、シャーシにしても数種類出てるし、分からない単語だらけで頭ポカーーン…
まずはPLAFITの完成品を購入して、構造や作り方を学んでみないとなん
じゃないの?
ってなワケで上の写真のブツを某店のネット販売で購入してみました。
数日後に商品が届いたのですが、初心者のボクが見てもなんかオカシイ。
リアタイヤがボディーのホイールベースと干渉しているのです。
これじゃサーキットで走るワケないよなぁ…
そんなこんなで、色々とドタバタがあって暴れそうになりながらも、なんとか気持ちを抑えて救世主に色々と直して頂いたワケです…
ネットでスロットカー関係のサイトをウロウロしてみたのですが、初心者向けのサイトが見つからない。
というより、スロットカー関係のサイト自体が少ない。
うーん、、、
ボディーを外して内部を見てみたのですが、いろんなところがネジ止めされていて、ボディーを外す以外の分解をしたら元にもどせる自信がないです;
直感的に、「結構バランスとか
シビアっぽい」と思いました。
ボディー削っちゃおっかなー。
うーん、、、
モッタイナイかなぁ。。。
自分で自分の性格を良く知っているので、これ以上手に持っていると間違いなく分解し始めそうで怖い;
早くケースに入れておかないと…
なんて考えながらネットで情報を収集していると、なんと、このバン・プロジェクトが経営するスロットカーサーキットが世田谷にあって、そこにPLAFITの生みの親・伴野正之さんもいらっしゃるとのこと
。
これはもう突撃するしかないでしょ!!
あれっ?このパターンって、まるで、ウォーターランドの生みの親・村田基氏が某釣具屋さんにいるらしいと聞き、初めて会いに行った時とカブってないか
なぁ???
あれからもう10数年のお付き合いになるとは、、、
そんなこんなで、とある日曜日。
判野さんがいらっしゃるという「リンドバーグレースウェイ」に行ってきました。
どんな方なんだろ。。。
恐る恐るサーキットに入ってみると、ビックリするほどニコヤカな笑顔で出迎えてくれた判野さん。
ちょっと拍子抜けwww
店内に入ると、あるある!
PLAFITのパーツの数々が売っているではないですか!
「あのぅ、、、初心者なのですが、実は他店で前にPLAFITの完成品を…」
っと、他店で購入したブツを見て頂きたい旨を伝えると、またまた拍子抜けする笑顔で「どうぞどうぞ、見てみましょう!」っ
と、嫌な顔一つせずに見ていただけることになりました。
「本当だ。ボディーに当たってますね。 これを直す前に他も見てみましょう。」
っというと、「まずはブラシを変えないとですね。ほら、ブラシが厚すぎて車検台に置くと浮き上がってるでしょ?」
あれま。。。
「どうします?変えますか?」
との言葉に即答で「お願いします!」
と、答えるのでした。
写真の下のブラシが元々付いていたもの。上のブラシが交換して頂いたものです。
ブラシが付いている位置はこの文章の下の写真の黄色いマルのところです。
手早くブラシを交換すると、シャーシ(メインプレート?)を手でクイックイッとやっております。
???
「なんかのおまじないか?」
ボクが不思議そうな顔をして見ていると、
「ちょっ
と曲がってますからね、直しておきましょう!」
とのこと。
初心者のボクが見た限りでは曲がっているように見えなかったんだけどなぁ。
さて、いよいよボディーとタイヤとの干渉問題です。
方法はいくつかあるようなのですが、今回はボディーマウント(?)のところにスペーサーとしてナイロン(?)リングを付け加えることによって
、若干ボディーを浮かせることになりました。
するとタイヤとボディーの干渉が解消!
「これで大丈夫でしょう。走らせてみてください!」
っと、伴野さん。
早速サーキットで走らせてみることになりました。
とはいうものの、走らせた所でこれで良いのか悪いのかも判断できないほどの初心者。
そしてすぐにコーナーでコケる…
直線は早いんだけどなぁ。
こういうのを直線番長っていうらしい。
コーナーでコケまくっているボクの走りを、他のお客さんのマシンを治しながら遠目で見ていた伴野さん。
何か言いたそうな顔をしております(汗
あー、ヘタだなぁって思われてるんだろうな…
と思っていると、常連の方が声をかけてくださいました。
ノーマグですか?
(ノーマグとはマグネットを付けていない状態のこと。上手くなるとあえてノーマグでテクニックを駆使する楽しみ方もあるらしい。)
「あっ、いえ、マグネットは載っている…ハズ…なんですけど、まだ初心者でヘタなもので。あはははは」
もはや笑うしかありません。
あっ、そういえば、完成品を購入した時にパーツの展開図や調整のしかたが描いてある説明書も同封されていたっけ!
で、早速マニュアルを見てみると、マグネットの高さを調整することによってマグネットの利き(コーナーでコケにくくなる)が変わるとのこと。
作業台に移動して、マニュアルの通りにドライバーで
ネジを緩めて、高さ調整用のワッシャー(厚いものと薄いもの2つが左右対になっていて、利き具合を3段階で選べるらしい)からワッシャーを全部外してみました。
いきなり全部外す
とか;意外とせっかちな釣れない君なのです。
[写真説明] マグネットの調整は、上の写真黄色い○のワッシャーを外す。
で、ボディーをはめてコースにGO!
コントローラーを握ると…
「ズガガガガァぁぁぁっ!」
凄いヘンな音がするんですけど…
初心者のボクでも、ボディーがコースと擦れる音だとすぐに分かりました。
どうやらマグネットが低くなりすぎたようです。
ワッシャー抜きすぎたな。。。
っで、改めて薄いほうのワッシャーを取り付ける。
ボディーをハメる…
ん?ボディーがハメにくい…
ちょっと無理矢理ハメてみる。
壊れないよね?
歪まないよね??
っと思うと、ちょっとだけ手に汗をかいたりして。
なんとかボディーをハメて、再びコースに復帰!
「ガッガッガガァぁぁぁっ!」
なんでまだ音鳴ってんのよ?
再度、常連さんが「下を擦ってるみたいですね。」っと声をかけてくれました。
やっぱりか!
作業台に行き、厚めのワッシャーを追加。
これで購入時と同じ状態になったワケです。
っで、コースに戻って走らせてみる!
「がっががががぁっっ!」
おいっ!?
元に戻したぢゃん!このやろう!!!
かなりイライラしてきたんですけど。
おまえなんか壁に投げつけてわえゆおあwp!!!
たぶん顔真っ赤だったことでしょう。
ちょっと深呼吸して冷静にならなくては!
そこで、作業中の伴野さんのほうをチラ見してみる。
目が合う!
ヤベーっ!っとワケもなく目を逸らせておきました(笑
あははははは。
おいっ;
なんで目を逸らしたんだろ?
自分でも分かりません…
で、もう一度伴野さんのほうを見る。
またまた目が合う!
ヤベーっ!!!
っで、今度は目を逸らさないようにしっかりと見詰め合う(笑
…見詰め合ってる場合ぢゃねぇぇぇぇ!
すると伴野さん、ニッコリ笑って「マシン調整しましょうか?」というような顔をしているではないですか。
正直、他の作業中だったので、何度も調整して頂くことを申し訳なく思っていたんですよね
ぇ。
作業を中断してコチラのマシン調整をしてくれるので。
(実は、このドタバタの途中でウサ晴らししようと、スケーレックストリック社のF430で数周走った所でショートして、直してもらっていた
りもする;;;もうね、初心者ってレベルじゃねーぞ!ってなワケ;)
たぶん、そう思っていたから最初に目が合った時に目を逸らせてしまったのではないでしょうか。
あはははは。
迷惑な客だよねぇ;
なんとか自力で元の状態に戻すため、イジッた箇所をすべて外してみて、ネジを締めなおしてはみたものの、やはりあの音は止まりませんでした。
これはもう、神の手に頼るしかない状況です。
「あのぉ、、、すみません、、、おっ、音がっっ!!!」
もうね、言葉になっておりませんでした。
それでも、嫌な顔一つせずに直してくれる伴野さん。
「スロットカーの場合、音が出る理由は限られているんです。まずはそれを説明しましょう…」
っと、音が出る可能性があるところを一つ一つ
教えて頂きました。
「で、今回は恐らくギアーやモーターではなく、ボディーがコースに当たっているのだと思いますよ。」
「走らせているところを見ていましたが、挙動がおかしい」
「ぼ、ぼくの挙動がですか?」
っと、ギャグ的に返そうかと思いましたがやめておきました。
よく我慢できました!<自分
結局、シャーシなどのネジの緩みが原因でコースに擦れていたようです。
たぶん、自分でマグネット調整用のワッシャーを抜いたり追加したりイジっているウチにへんな持ち方をしたりへんな方向に力が入ってしまったのだと思います。
[写真説明] この2枚の写真のように、スケーレックスのシャーシはプラスティックの一体成型なのに対して、PLAFITは各パーツが様々なネジによって組み立てられている。
これによって微妙な調整やパーツ交換で思い通りのセッティングが可能な反面、今回のように、ちょっとしたことでバランスを崩すことにも繋がる。
伴野さんにコースを数週して頂き、コンディションのチェックが完了。
「これで大丈夫でしょう!」とのお墨付きを頂きました。
なんだかんだと大汗をかきましたが、お蔭様で「どのネジを締めてどのネジを緩めるのか」「どんなときにどこをチェックするのか」など、ちょっとだけ知識が増えました。
やっぱり奥が深いですねぇ。
これに懲りずに、次回は1/24スケールのPLAFITで50年代後半のキャデラック製作を伴野さんにお願いするつもりです。
ボディーが大振りなのでコーナーで思いきりテールを振ってドリフトさせてみたいなぁ。
関連リンク(パソコンからの閲覧推奨)
・リンドバーグレースウェイ
・PLAFIT 1/32シャーシ(バン・プロジェクト)