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◆ アマゾン先住民の怒り

 アマゾン川の支流でダム建設反対を訴えて先住民が弓矢で武装。
建設作業員を人質にしたそうです。

電力の安定供給目的でダムを建設しているようですが、その工事にダイナマイトを使って「聖なる」場所が破壊されているとのこと。
確かに電力の安定供給は国として重要なインフラ整備ですよね。

 でも、原住民の方にとって自然は最も大切な財産。
この相反に歩み寄りはあるのでしょうか?
自然保護と近代化について考えてみたいと思います。

 アマゾン川は…

世界一健康な川としても有名です。
その水量は地球上の淡水の60%以上を有し、アマゾン川流域の熱帯雨林は世界中から発せられる二酸化炭素のうち1/4を酸素に変えてくれています。

また、1億年以上も前から姿を変えることのない古代魚や、生物学上的にありえない魚も存在する貴重な川なのです。

ボクもマットグロッソ州パンタナルに釣りに行った時、ドラードカショーロ(ペーシュカショーロの亜種)を釣って、その口元にそびえる牙に驚いてしまいました。
生物学的?にはここまで巨大化したキバを持つと滅びてしまうんですよねぇ。
エサの小魚を捕まえるのに邪魔ですからね。

サーベルタイガーが絶滅したように過適応というヤツです。
それでもこのカショーロが滅びないというのがアマゾン水系の凄さなんですねぇ。
ドラードカショーロの牙
釣れない君が釣ったドラードカショーロ

 しかし、このアマゾン川流域では、開発や違法な伐採、焼き畑などのため2003年の1年間で約1万6000平方キロメートルの森が失われました。
このままならアマゾンの熱帯雨林は2030年までに55%が消失または大打撃を受ける恐れがあるらしいです。

 さて、いま先進国ではエコブームです。
また、企業では二酸化炭素の排出量を減らすための努力を行っております。

どこかの国の元・偉い人が「温室効果ガスを1990年比で2020年までに25%削減」なんて世界の舞台で言っちゃったようですが、排出権取引=お金をバラ撒き(ry

 おっと、話が違う方向に!
元に戻して、自然破壊良くない!っていう話の流れです(汗

 でも、エアコンの効いた部屋でこの記事を書いているという事実…

はい。すみません;;;
正直に言うと、ボク個人としては安定した電力供給は絶対に欲しいです。
暑い夏は車の中でも自宅でもエアコンを使っております。
シャワーは朝と夜の二回浴びますし、パソコンのファンは凄い勢いで回ってます;

ボクは正直言ってこの生活を捨てられませんから、自然保護な立場を語れないと解釈しております。
大義名分ばかり言っていると偽善者になっちゃいますからねぇ…

そんなワケで、ボクの中では結論が出ていません。
(なんとなくの方向性は持っていますが、最終的には両方とも大切という;)
今回の記事はみなさんが考えて個人的な結論を持ってもらえたらと思います。

「電力の安定供給を図る工事は、国民の豊かな生活に必要!」
「地球上の1/4の酸素を作り出すアマゾン川流域の自然破壊につながるから、このダムの開発は中止!」

この「やじろべえ」は、いったいどちらに傾くのでしょうか?

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コメント

今後ブラジルに限らずBRICKs諸国では同様の問題が起きてくるんでしょうね。
お金はないけど資源はある。
その資源がお金になるのであれば環境より生活となってしまうのは仕方がないことなのか?
難しいですね・・・

◆ササヤさん

この問題は本当に難しいですよね。
綺麗ごとだけでは済まされないことだし、じゃぁどうするの?っていう良い答えが見つからない...

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